神社の格式でまず話題に上がるのは「伊勢神宮」や「出雲大社」ですよね。
でも神社の数は何千なんて数ではありません。日本全国で見ていくと約8万社もあるといいます。伊達に八百万ではないわけです。
そんな神社の中でも、格式やランクみたいなものがあるの知っていますか?
神社の格式で最高位は?
では、まず神社の等級、つまりランクの見分け方を見ていきましょう。このランクを、神社では「社格」といいます。
戦後から社格は決められていませんが、昔は神社も政治も一つにまとめられてました。
国に登録された神社の中から更に国が社格を決めていたのです。
国に登録される基準は「朝廷」、今の天皇を祀っているかどうか。天皇と関係性を持っているかどうかです。
こうして登録されたものを「式内社」といいます。
式内社とは?
「式内社」の神社の中でもトップクラスの神社に与えられる称号が「神宮」です。
つまり「伊勢神宮」は式内社のトップに位置する神社ということです!
登録されていない神社は「式外社」といいます。
天皇と関わりはありませんが、神社の神様の宗派で一番強い神様がいる神社が「大社」です。
ちなみに式内社は神社のエリート。その他の神社や、大社に登録された神様をトップクラスとしている神社は全部普通の「神社」としてカウントします。
大社のトップクラスとして登録されているのが「出雲大社」。日本の神様の中でもかなり強い力を持っている神様ですね。
伊勢神宮と出雲大社、どっちが上?
ではそんな「伊勢神宮」と「出雲大社」、この2つを比べたらどっちが上でしょうか。
答えは「出雲大社」です。
ただ、勢神宮は出雲大社より劣っているということではなく、ランキングなんてとんでもない!というレベルの超トップクラス!
出雲大社よりも更にすごい!いわば聖域なんです!
なぜそうなるのか?ここからはもう少し詳しく社格や神様の位を見ていきましょう!
神社の等級・格式(社格)の仕組み
神社の等級や格式(社格)とは国が定めた法律に則って登録された神社につけられたランキングのことです。
聖徳太子の頃、政治と信仰(神道)はまだ完全にくっついており一体化していました。
平安中期には「延喜式」と言われる国が定めた、条件に基づいて神社が国に登録され、国がその神社をランキング分けしたわけです。
明治時代に、更にランキングが細かく分けられ、
官社(天皇と縁がある)
諸社(特定の神様の本社)
無格社(登録されてない神社)
に分けられました。これが等級や格式と言われているものです。
現在は社格は決められておらず、社格そのものも廃止されています。今残されているのはあくまで名残です。
神社の位をランキングで発表!
では、話を戻して神社の位のランキングトップ5をご紹介しましょう。
5位:熱田神宮
第五位は名古屋の「熱田神宮」。三種の神器の一つである草薙の剣を祭神としている由緒ある王道の神社です。
4位:太宰府天満宮
第四位は太宰府天満宮。受験の時にお世話になった人も多いのではないでしょうか。
学問の神である菅原道真を祀っている福岡県にある神社です。
3位:伏見稲荷
第三位は京都市の伏見稲荷。ご存知お稲荷さんの本家。千本鳥居が日本国内はもちろん、海外の方にも大人気です。
お稲荷さんは商売繁盛の神様なんですよ。
2位:厳島神社
第二位は巌島神社。
世界遺産に登録されている、何より海から出ている鳥居は神社の象徴とも言えます。
広島県の宮島にある神社で、宗像三女神を祀っています。平家の信仰を集めていました。
1位:出雲大社
第一位は出雲大社。
伊勢神宮程ではありませんが、日本神話の中でも上位の神様がおられる神社で、別格扱いの神社です。
縁結びの神様として特に記憶にある人のほうが多いかもしれませんね。
ランク外:伊勢神宮
なお最高格と言われる伊勢神宮は「すべての神社の上にあり社格のない特別な存在」とされているため、ここではランキングに入れていません。
まとめ
神社の最高位の神社は「伊勢神宮」ということになります。
伊勢神宮はお伊勢さんとも言われており、神社本庁の本宗と言われ最高位というのも憚れる程のナンバーワン!
そのため神社の社格ナンバーワンというと通常は「出雲大社」が挙げられます。
かつて社格は国で決められており、更に細分化されて、細かく分けられていました。しかし近代に社格は廃止され現在のような状態となっています。
古くから日本人にとって神社は身近だったこともよくわかりますよね。
コメント