図工という響きが懐かしい…。
そんな年齢になってしまった人もたくさん世の中にはいます。
最も図工という言葉は小学校くらいしか使わない言葉ですよね。
じゃあ図工って何?と疑問に思ったこと、ありませんか?
美術と図工の違いは?
ここで大体の意味を確認しましょう。
図工は小学校の科目。
絵を描いたり立体的な工作が中心の科目です。
一方、美術は中学生以降の科目。
工作をせず、図画や立体表現に特化した科目をいいます。
もうここでおわかりですね。
そう、図工は工作も入っていますが美術には工作が無いのです。
図画工作・美術、それぞれの目的は?
図画工作は図工の元の言葉で「図工(ずこう)」は略した言い方です。
テーマ(お題)に沿って自由に絵を書き、しかけのある工作をすることで感情を言葉以外の言葉で表現するのが目的。色使いや道具の使い方に試行錯誤する「ものづくり」への方法や目的達成をする練習を中心としています。
美術は芸術面を強く出している科目なので練習になる工作は無くなり、技術や表現力を更に引き出す科目に変わってしまいます。やりたいことをしつつ、作品にどのようにメッセージを込めてどのように伝えていくのかという芸術面の力を学ぶんですね。
このように全く違っている科目でなく、やることが少し変わったものと考えるのが正しいようです。
ここからは中学校での呼び方や図画工作の定義についてもう少し詳しく確認していきましょう!
小学校は図工で、中学校になると美術になるだけ?
先程も触れましたが、小学校は図工・中学生は美術と名前が変わります。
もちろん、変わるのは名前だけでなく、中身も変わりますね。
小学校の図工は、絵画や工作を使い自分自身の表現法を探したり順序よく物事を完成させるという基本的な方法を身につけることが目的です。
一方中学校の美術は、絵画が中心。工作は無くなり、自分を表現する練習を中心に学ぶことが目的になります。鑑賞の部分も大事ですね。
この様に、それぞれの教科にはきちんと異なった目的や、学習内容が設定されています。
図工や美術を生活に活かすために
さて。近年、文部省の公式ホームページでは図画工作の勉強が社会・生活に役にたっているのかわからないと感じる生徒や保護者が多いという調査が出ています。
そこで文部省側でも表現・鑑賞・工作・絵など、共通して必要な資質や能力を一つにまとめた「共通事項」を元にして科目に取り入れ始めました。方法はあまり変わりませんが向いている意識はちょっと変わったといったところです。
そもそも図工(図画工作)の意味とは?
そもそも図工ってなんだっけ?と思った方も多いのではないでしょうか?
図工の正式名称は「図画工作」といいます。小学校でのみ使われる言葉で、表現や鑑賞を通して感性を働かせ作ることへの喜びや、造形的な能力を使い情操を豊かにしていくことが目的です。
もちろん、学年ごとに目標や授業内容・鑑賞の目的が分かれています。面白さを感じ取る所から始まり、徐々に美しさや、美しさを大切にする力を作り出していくのが図工の目的です。
美術のように絵画を作ることや鑑賞する他、材料を組み立てる、造形や工作が入っているという特徴があります。図画工作で大きなものを作るのは組み立てのための順番や構成を鍛えるためのもの、ということになりますね。
まとめ
図工と美術の違いは小学校でやるか、中学高校でやるかという違いだけではなく、授業の中身にも違いが出てきます。
美術は絵画の鑑賞や絵の具で美しさに対する心を学んでいくものなの。図工はそもそも物事を作るための構成力や順番についてを学ぶという目的もあります。
一つのものを作り出すためにどのような道具や手段を使ってどの様に構成していくのか。美術だけでなく、全ての物事に必要な過程について学ぶんですね。
美術への最低限の距離感も重要なことではありますが、図画工作では更に、人間に必要な物事の組み立て方を教えているということなんですね!
コメント
自分が図工と美術で思っていたことは図工は殆どが好きな絵を描いたり好きな物を作るので遊んでいるみたいな感じで楽しく感じました。おもちゃを作っているみたいで授業でありながら休み時間気分でした。美術では作業をしているみたいでした。