子供が生まれると自然に出てくる会話の中に「この子は何型かな?」「何型っぽいね」など血液型についての話題が出ますよね。
几帳面におもちゃを並べている姿を見て、「この子はA型かな?」とか、あまりにマイペースな子供を見て「B型かしら?」と考えてみたり・・・。
子供の性格が血液型で決まるわけではありませんが、性格と血液型を結びつけて考えてしまうのが私たちの常ですよね。
子供の血液型について
さて、みなさんは子供の血液型はいつ調べていますか?昔は新生児の時点でも検査していたそうですが、最近は検査しない病院が多いようです。
これには理由があります。子供の血液型が安定するのは4歳以降と言われているからです。
血液型を調べるためには、血液の抗原抗体反応を利用しています。ところが、新生児や乳児期の血液の抗原や抗体の量はまだまだ安定していません。そのため正確な血液型が測定できない可能性があるのです。
その結果、新生児期に血液型を調べても親の血液型と合わない‼なんてことが起こりうるのです。
旦那さんと奥さんの血液柄からはありえない…なんて早とちりしないように、しっかり確認する必要がありますね。
子供の血液型の組み合わせは?親と違うこともある?
血液型は、A型・B型・AB型・O型の4タイプに分かれますが、そもそもどのように血液型が決まっているのか知っていますか?
血液型は遺伝子の組み合わせによって決まります。血液型の遺伝子とはA、B、Oの3種類あって、これらの組み合わせによって血液型が決定します。
血液型の遺伝子は両親から1つずつ受け継ぎます。例えばA型といっても、遺伝子から見てみるとAAとAOに分かれています。両親ともにA型だったとして以下のように血液型が決まります。
・AAとAAの両親 ⇒A型
・AAとAOの両親 ⇒A型
・AOとAOの両親 ⇒A型かO型
このように両親共にA型だからといって必ずA型になるとは限らないのです。
ちなみに遺伝子には優性と劣性があります。A型が優性でO型が劣性です。そのため、AO型であるとA型と判断されます。
とはいっても別にO型が劣っているとかそういう意味ではなく、遺伝子の組み合わせ上、表に出やすいか出にくいかのお話なのでO型だからといって悲観的になる必要は全くありませんよ。
子供の血液型の確率を計算するには?
先ほどお話したように、血液型には組み合わせがあります。これらを元に両親から生まれる確率を計算することができます。
・A型とA型の両親
A型→84% O型→16%
・A型とB型の両親
A型→26% B型→23% O型→17% AB型→34%
・A型とAB型の両親
A型→50% B型→20% AB型→30%
・O型とO型の両親
O型→100%
・O型とA型の両親
A型→60% O型→40%
・O型とB型の両親
B型→57% O型→43%
・O型とAB型の両親
AB→50% B型→50%
・B型とB型の両親
B型→81% O型→19%
・B型とAB型の両親
A型→22% B型→50% AB型→28%
・AB型とAB型の両親
A型→25% B型→25% AB型→50%
自分の血液型と相手の血液型が分かれば、我が子の血液型を予想することができますね。
子供の血液型を調べた時に、これに当てはまらなかった場合は、自分たちの血液型が間違っているかはたまた違う理由があるか…ケンカの原因にならないといいですね。
まとめ
いかがでしたか。子供の血液型は何かあった時のために知っておきたいと思う親御さんは多いことでしょう。
ただし、先述したように正確な血液型が分かるのは4歳以降です。早く知りたいからといってわざわざ痛い思いをさせなくてもいいのかもしれませんね。
ただし、両親がとても珍しい血液型である場合はしっかり検査しておいた方がいいかもしれません。いざ緊急で輸血が必要になった場合などに早急な対応ができるからです。
血液型は遺伝子で決まるものですから、両親が珍しい血液型だと子供もその可能性が高くなります。子供の命を守るために出来る限りの事はしておきましょう。
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