JR山手線の通常運賃と定期運賃は計算方法が異なります。定期運賃は1ヶ月で営業キロ1キロ毎に「3950円」、3ヶ月で「11,270円」で計算します。
また山手線の場合「内回り」と「外回り」で同じ区間でも定期料金が変わってきます。各駅間の金額はスマホの乗り換えアプリで確認できますが、正確な金額はみどりの窓口で確認します。
こちらでは、山手線定期料金の仕組みや利用上の注意事項(逆回りなど)を詳しく解説します。
山手線の運賃計算と定期券の料金
まずは、山手線の運転キロ数と料金の関係です。どれくらいのキロ数でどれくらい料金が変わるのでしょう?
2014年の例ではありますが、
1から3キロ=140円
4から6キロ=190円
7から10キロ=200円
と料金が変化していきます。これによって運賃が変動しているんですね。基本としては消費税を加算する時、10円単位で切り上げとしています。
ちなみに、営業距離とはホームの端や、駅長室の場所など決まった路線によって測定距離が変わっているんですって。
この決まった運賃と、基本賃率という距離ごとに加算される金額で電車の運賃は変わっていきます。
基本運賃は以下の通り。
1から300キロ=16.2円
301から600キロ=12.85円
601キロ以降=7.05円
走っている距離を基本運賃分かけて計算します。
しかし特例で一定以内の運賃は固定されているので、この計算法が合わないときもあります。
なかなか複雑ですね。
運転区間の距離×基本運賃を計算し1の位をまず切り上げます。
この数字に消費税10%を加えた後、更に1の位を四捨五入して、計算します。
どうしても複雑な計算方法が出てきてしまうのですが、一定区間以内は基本的に特例として決まっている運賃できっぷを購入することになります。
山の手線定期券の仕組み。内回りと外回りで料金の違いは?
次に通勤・通学で利用する「定期券」の料金の仕組みを解説します。
山手線の場合は「外回り」と「内回り」で、定期券の金額に違いがあります。同じ駅間でもかなり値段が異なる場合があります。
池袋から上野まで、山手線で通勤する場合、池袋・田端・上野の外回りの定期となり通勤定期1ヶ月で5270円となります(令和4年5月調べ)。
定期券を購入する時はキロ数と定期の区間を表で探し金額を出します。
通勤定期を東京から一ヶ月買う時、利用する距離が1キロなら6340円、2キロなら6710円…となります。これは簡単な目安なので実際の料金は異なります。1キロ未満の数字は、1キロ単位へ切り上げて計算しています。
大体は駅ごとに料金が書かれており細かな計算をすることはありません。
内回り・外回りの定期券。逆回りはバレる?
山の手線の定期は内回り・外回りで同一区間でも料金が異なります。定期券にも内回り経由か、外回りか書かれており、この区間内以外での利用や、逆回りでの乗車には使用できません。
悪用しようと考える乗客がいそうですが、バレると遡って差額を請求されたり、場合によっては処罰の対象となります。
「バレなければいいだろう」といった考えは止めるべきです。逆回りでの乗車には十分注意が必要です。
特殊な運賃計算の区間もある
山手線以外でも、JRでは運賃が距離ごとで変わってきます。
決まった特定の距離で運賃が決められているので、同じ駅を使う時でも迂回したり、別の駅を跨いで通過したら運賃が上がる可能性アリです。
「均一定期券」なら山手線区域の全線乗れる
山手線の区間を限らず全線で利用したい場合には「山手線均一定期券」があります。
均一定期なら有効期間の1ヶ月以内に、山手線区間内ならどこでも途中下車することができます。
(山手線の区間なら中央線・総武線の利用も可能です)
JRの運賃システムでは、他にも「特定区間」(一定の駅で他社の運賃に対抗した価格。例えば観光地である名古屋等)、「長距離運賃」(一定の駅の乗車券と組み合わせるとある程度金額がお得になる。東京・大阪の電車特定区間)、「特定都区市内」(上に同じ)など計算方法の違う区間があります。
ただ、基本的には一定のルールに基づいて鉄道運賃が決定しているのです。
まとめ
山手線の料金は、仕組みと距離数がやや特殊ですが、基本的には距離もひどく長い距離はなく一定距離内で運行しています。
このため料金は一定しているのですが、定期を購入する場合は内回りか外回りかをあからじめ決めておく必要があります。
そのため、内回りの定期であれば外回りを利用した場合は使うことができなくなってしまいます。(もちろん乗車券で運賃を追加することは可能)
実際の運賃を調べるときは、スマホなら乗り換えアプリなどを利用するのが簡単な方法です。
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